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陸上競技クラブチーム"SNE Athletes"の公式ブログ

#13 元旦競歩大会 出場選手紹介

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2019年1月1日。新年を占う大規模なレースが、東京都内で行われます。
 
 
 
関東で全日本クラスの選手が挙って出場するロードレースは元旦競歩以外にありません。また、出場しなくても観戦にはくるという競歩選手はとても多く、競歩界における新年の挨拶をする場としても親しまれているレースです。
 
出場しない関東圏の高校生達にも、ぜひトップレベルの競歩選手を観てもらいたいです。
 
 
 
SNE Athletesからも3名の選手が出場します。
 
【一般・大学男子20km】
9:20~
◆木村克也(社1)
◆佐々木和暉(大4)
 
【一般・大学女子10km】
11:20~
◆根本侑実(社3)
 
 
 
 
 
 -僕が歩くことで、1人でも多くの人に競歩を続けるという選択肢を採ってもらう。それが僕の歩き続ける理由です。
 
今年、フルタイムの営業マンとして企業に就職した木村。資格試験の勉強もあり、練習もろくにできない時期が続いた。それでも周りの選手の活躍を耳にすると、まだやれると自分を鼓舞し、たった数十分の時間でも歩くことに充ててきた。
 
「この1年間、同じチームの侑実さんや、佐々木のチャレンジに胸を打たれました。侑実さんは同じ社会人で、かなりハードな生活をしながら競歩やマラソンに挑戦し、楽しみながら結果を残しています。また、佐々木が高畠50kmに再度挑戦したのは嬉しかった。2017年の輪島で苦しい経験をしていたので、もう50kmはやらないのかと思っていました。結果的には残念だったけど、このチャレンジは彼の今後の成長に繋がるはずです。」
 
 
元旦競歩に向けて、十分な準備をしてこれたわけではない。 直前の記録会も不本意な結果に終わった。それでもレースに出場し続けることが大事だと木村は語る。
 
「僕の役目は結果を残すことより、学校の卒業等で競歩を続け辛くなった選手達にもう1度道を用意してあげること。地元の学生を指導したり情報を発信したりするのはその一環で、レースに出ることだって同じです。"強くないけど好きだから競歩を続ける" という在り方は、もっと多くの選手が持ってても良い。」
 
SNE Athletesの代表がついにロードレースに出場する。決して速くはない。  だが、彼の歩きにはその生き様が顕れるはずだ。
 

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木村克也-大船高校-法政大学-SNE Athletes(代表) 高校2年時に競歩を始める。ロンドン五輪の50km競歩をテレビで観たことをきっかけに50km選手を志す。大学では自分を実験台にしながら、運動生理学をベースに持久系スポーツのトレーニング理論を広く学ぶ。2018年4月よりSNE Athletes設立、代表に。
 
 
-"あと一歩の男"から脱却します。
 
国士舘大学長距離競技会の10000mW。自己ベストを25秒更新した佐々木に笑顔は無かった。ゴールタイムは44分02秒62、43分台まであと3秒余りと、惜しいタイムだったからだ。
 
 
「5000mを過ぎたところで同じ集団にいた選手が大幅にペースを上げ、それに反応することができませんでした。そこで少しペースを落としてしまい、立て直すのに力を使ってしまいました。」
 
 ゴール後に悔しさを全面に出すスタイルは、 今も昔も変わらない。試合で悔しい思いをする度に彼は一回りも二回りも成長している。
 
 
今年は難しい年だった。就職活動に追い込まれ春シーズンは殆どレースに出ることはできなかった。関東選手権では入賞を果たしたが、続く全日本50km競歩高畠大会では途中棄権、精神的に難しい年だったかもしれない。
 
「1時間30分切りが目標です。ペース配分が課題になりますが、1人で歩くことに対しての苦手意識はもうあまりないです。このレースで、2月の日本選手権に弾みを付けたい。」
 
来年からは社会人になる佐々木。  好スタートを切りたい 。

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佐々木和暉-横浜高校-早大同好会-SNE Athletes 同じ高校の先輩である松永大介選手(富士通)に憧れ競歩を始める。現役の早稲田大学4年生。2018年2月に20kmWで,12月には10000mWで自己ベストを更新。

 

 

 

-久しぶりに「ちーん」ってなってる。

珍しく不本意そうだった。
 
2018年 10月28日 高畠競歩大会
根本は女子10kmに出場し、6位入賞を果たした。タイムは52分04秒。
 
上位入賞,50分切りを目指していた根本にとってはやや物足りなかった。
 
 
復帰レースから1年となる。だがまだ焦る事はない。
彼女の長い競技生活はまだ号砲を鳴らしたばかりだ。
 
 
 

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根本侑実-佐原高校-東京学芸大学-横浜市陸協-SNE Athletes副代表 佐原高校時代にはインターハイ出場。学芸大時代はストイックは生活による体調不良や故障等で思うように歩けない時期が続き、大学卒業を機に一時引退した。2018年の元旦競歩で復帰し、同年4月よりSNE Athletesに参画、副代表に。競歩以外にもハーフマラソンやトレイルランのレースにも出場し、運動することの歓びを伝えて生きる、パワフルな選手。

 

 

 

今回の元旦競歩大会には、2019年の日本選手権20km競歩で引退を表明している

谷井孝行選手(自衛隊体育学校)がエントリーしています。

 

谷井選手は僕が憧れている選手の1人です。僕はロンドン五輪の50km競歩を観て、大学では50km競歩に挑戦したいと決心しましたが、そのときに日本代表として出場されていた3人のうちの1人が谷井選手です。

 

もうそんなに月日が流れてしまったのでしょうか。

今年の元旦競歩は僕の中で、今までとは少し違う特別なものになりそうです。

 

競歩関係の皆様、明日はよろしくお願い致します。

良いお年を。