SNE Athletes

SNE Athletes blog

陸上競技クラブチーム"SNE Athletes"の公式ブログ

#2 チーム創設の背景

こんにちは、代表のきむらです。

今回は当チームの創設に至った背景についてお話ししたいと思います。

 

調べたら一発なのでまずは簡単に自己紹介します。僕は法政大学陸上競技部の長距離ブロックで歴代唯一の競歩選手でした(先日の箱根駅伝を以って引退)。高校時代に競歩種目を始め、50km競歩に憧れて大学陸上の門を叩きました。法政を選んだのは昔から持っていた橙紺の強烈なイメージのユニフォームを着たかったのと、僕は高校時代に全く結果を残せなかったので、なぜ自分は弱かったのか,強い選手と弱い選手は何が違うのか、弱い選手が強い選手になるためにはどのようなプロセスが要るのかを探求したかったので、スポーツ科学を学べる学部に行きたかった、という2つの理由があったからです。

 

4年間で運動生理学をベースに有酸素持久系スポーツのトレーニングについて探求し、仮説を持って自分のトレーニングを組みました。大学の陸上競技部で行動していましたが、競歩の指導者はおらず、坪田駅伝監督も僕のやることを尊重してくださったので、良い意味で自由に練習することができました。上手くいかずに苦しんだ時期が長かったですが、徐々に軌道に乗り始め、全ての練習を適切に選択することができるようになりました。フォームで苦しんだ時期もあったので、とあるコーチに、今も継続的に技術指導を仰いでいます。それらが合わさった結果、高校で無名だった僕が、50kmを完歩するレベルまでは到達することができました。

 

さて、そうしてきた中、様々な疑問が浮かびました。

  1. 50kmWをやる上で適切な負荷をかけるにはどんな練習が良いのか
  2. 適切な負荷をかけるための方法論はどのようなものか
  3. なぜカテゴリが変わるだけで選手は引退するのか

 

特に3に関して、僕は高校で無名でしたが臆することなく大学陸上に飛び込みましたし、社会人になるこれからも50kmWを志して細々と競技を続けていく気があります。しかしこれまでもこれからも、僕より速く強い選手が引退してきて、引退することになるでしょう。僕と僕より速く強い選手との間にどのような差があるのか,何が彼ら彼女らの引退を決心させるのか。個人の自由だろうと言われるかもしれませんし、僕のように競技力が高くない選手には分からない何かがあるのかもしれない、と考えたこともあります。しかし気になった。今までアスリートのトレーニングについて勉強してきたはずなのに、いつしかこれが僕の最大のテーマとなりました。(1,2については今後発信していきたいです)このように掴み所の無いような、突き詰めることが一種タブーともなっている疑問を真の意味で理解し、検証し、それを食い止めて少しでもアスリートがアスリートとして人生を愉しむことができる環境を作るため、SNE Athletesを発足しようと至りました。

 

などと壮大なことを書きましたが、中身は普通に趣味のチームです。楽しく競歩をやって、健康を享受し、その結果として地元の才能あるアスリートが競技を続けていく選択肢の一つになれたらと、そう思うのです。

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